Google画像検索から画像を削除する方法
ホームページの運用・管理をしていると、画像を削除することがよくあります。
なかでも「スタッフ紹介に載っている社員が退職したためページや画像の削除が必要になった」場合など、特に人物写真においては、個人情報や肖像権的観点で、特に注意が必要です。
具体的には「Googleの画像検索への対応」です。その方のお名前でそれまで使用していた画像がヒットするようであれば、画像の検索結果にも表示されないように対応をしておきましょう。
「写真はホームページから削除したのに、Googleの画像検索に残ってしまう‥」とお悩みの方も、本記事が参考になるかと思います。
目次
Googleの検索結果に表示される画像を削除したい場合、次のいずれかの方法になります。
- Search Consoleから画像削除の指示をする
- robots.txtを使って画像削除の指示をする
なお、本記事では、サーバー・Webサイトを自社で管理、あるいは制作会社等へ委託している場合を想定しています。
Web担当者さんによる対応が難しい場合は制作会社へご相談・確認をしてみてください。
Search Consoleから画像の削除依頼をする
Google検索結果の管理ツール、「Search Console」をから削除依頼が可能です。
リクエスト手順
Search Consoleへログインのうえ該当サイトのプロパティを選択、左側に並んだメニューから「インデックス作成 > 削除」へと進んだ後、「新しいリクエスト」をクリック。
該当のファイルのURLを入力し、次へ。
「リクエストを送信」しましょう。
この URL のすべてのパターン(www / www 以外、http / https)が約 6 か月間 Google 検索からブロックされます。この処理はいつでもキャンセルできます。
とありますね。
あくまでも一時的な削除を依頼するための機能であるため、6ヶ月後にクローラーがまわってきますが、その時点でサーバーからファイルが削除されていれば、インデックスされない、つまり画像検索結果には表示されない、ということになります。
逆に言えば、該当の画像をページから削除するだけではなく、画像ファイルそのものがサーバーに残っていると、再度インデックスされてしまう可能性がありますので、忘れずに削除しておきましょう。
経験則上、削除リクエストを送信後、早ければ数時間程度で、Googleの画像検索結果から削除されます。
また、URLを間違ってしまった場合等は、キャンセルも可能です。
robots.txtを使って画像削除の指示をする
Googleの検索結果に表示される画像を削除したい場合、該当のファイルがアップロードされているサーバーにて「robots.txt」というファイルを使い、拒否します。
robots.txtとは、検索エンジンのクローラー(インターネット上のデータを収集する巡回プログラム)に対し、サイトのどの URL にアクセスしてよいかを伝えるファイルです。
Googleのクローラーが次にサイトを巡回してきた際、このルールが確認され、検索結果に画像が表示されなくなります。
なお、robots.txtは、Webサイトのルートディレクトリ(サイトの最上位ディレクトリ)に配置しなければ意味がないため、注意しましょう。
【記述例】特定の画像を削除したい場合
削除したい画像のURL
・example.com/images/yamada.jpg
User-agent: Googlebot-Image
Disallow: /images/yamada.jpg
削除したい画像のURL
・example.com/images/yamada.jpg
・example.com/images/staff/sasaki.jpg
User-agent: Googlebot-Image
Disallow: /images/yamada.jpg
Disallow: /images/staff/sasaki.jpg
【記述例】ファイル名が連番の画像を削除したい場合
削除したい画像のURL
・example.com/images/yamada-1.jpg
・example.com/images/yamada-2.jpg
・example.com/images/yamada-3.jpg
User-agent: Googlebot-Image
Disallow: /images/yamada-*.jpg
【記述例】サイト内にあるすべての画像を削除したい場合
User-agent: Googlebot-Image
Disallow: /
【記述例】「.jpgのみ」といった特定のファイル形式を削除したい場合
User-agent: Googlebot-Image
Disallow: /*.jpg$
第三者にアップロードされた画像を削除する方法
自社や委託先ではなく、第三者にアップロードされた画像を削除したい場合においても、簡単にふれておきます。
この場合、画像データそのもの、Googleの画像検索結果、いずれも基本的にはそのサイトの運営者の連絡先を調べ、削除を依頼することになります。
会社概要やお問い合わせ等のコンテンツ、公表されている「whois情報」等から連絡先を調べるしかありません。
なお、Googleの画像検索結果においては、次のようなケースにあてはまる場合、違法性が証明できれば、Google社へ直接削除依頼をすることも可能です。
- 機密性の高い財務情報、医療情報、国民 ID 情報を含む画像
- 本人が同意していない露骨な画像または親密(リベンジポルノ)な画像
- 本人の意に反する偽造ポルノ
- 不当な削除方針を定めたサイトでホストされている個人画像
- 未成年者(18 歳未満のすべての人)の画像
- 法的な理由に基づく画像
詳しくは、下記Google公式のヘルプページをご覧ください。
»Google 検索 ヘルプ – Googleから画像を削除する
おわりに
基本的には、ページや写真データをサーバーから削除し、しばらく経てば、Google画像検索にはヒットしなくなります。
ただ、できるだけ早く削除したい場合も多いでしょうし、冒頭に書かせていただいたとおり、こと人物写真においては、個人情報や肖像権的観点でも迅速に対応しておくべきです。
これらの方法できちんと対処しておきましょうね。
2006年よりWebサイト制作・運用に携わる。2012年アットノエル創業。 個人事業主から上場企業まであらゆる業種のWeb活用を支援し、主にWebサイトの企画や運用サポート、お客さまの相談役を担っています。 「最適化」と「情報整理」が得意。
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