たかが作業指示、されど作業指示。

アットノエルの水上です。

ディレクターの主な仕事のひとつに「進行管理」があります。
お客さまからの要望や、打ち合わせで決まったことなどを、デザイナーやエンジニアにそれぞれ指示を出し、進捗を管理する役割です。

作業指示は文章で管理

Webサイトを作成する際、例えば、

  • ここをクリックするとどうなるの?
  • このスライドは何秒でどういう動きをするの?
  • セキュリティ対策はどうするの?
  • スマホで見たときは?
  • 高解像度ディスプレイのときは?

などなど、細かい仕様が山のようにあります。

複数のプロジェクトが並行して進みますし、とてもすべてのサイトの仕様を記憶できる量ではありません。

そのため制作を進めていく際には、社内のスタッフへ口頭で指示を出すのではなく、デザイナーであればデザインに必要な情報、エンジニアであればコーディング・構築に必要な情報をまとめ、記録も兼ねて文章で指示を出すわけです。

(ちなみにうちは「asana(アサナ)」というツールを使って各作業指示を出したり、各作業の進捗を管理しています。興味のある方は見てみてください)
https://asana.com/

Webサイト制作等、制作関連の業種以外の方からすれば、あまり馴染みのない仕事の進め方かもしれませんね。

問われる文章力

「文章でまとめる」ということがついてまわる以上、作業指示を出す側の文章力によって、作業内容のわかりやすさが決まります

うちはこの作業内容の指示にかなりこだわっていて、とにかくわかりやすくすることを大切にしています。

わかりにくい指示は、ミスや無駄な時間を生み出すからです。

わかりにくい作業内容を理解するために時間を使うのではなく、プラスαの部分に時間をかけるべきです。

例えば「ディレクターからはこういう指示がきたけど、もっと良いアプローチはないかな」といったクリエイティブな部分や、「ここは指示になかったけど、やっておいてあげよう」といったフォローの部分などですね。

そのためにも、いかに過不足なく情報をまとめられるか、文章力、編集力がとても大切です。

文章だけでの指示が難しい場合は、別途資料を作成したり、打ち合わせをしたりも当然します。

これは、何も社内で指示を出す時だけに限らず、お客さんとメールをやりとりする場合でも同じことが言えますね。

「作業指示が出せる」もひとつの技術

「技術」っていうと、エンジニアリング、プログラミング、コーディングなどを連想しがちですし、「指示を出す」なんて一見誰にでもできそうなイメージなんですが、わかりやすくスムーズに進められるかどうか、これも立派な「技術」だと思います。誰にでもできることじゃない。

うちの場合「作業指示が出せる」というだけでお給料があがります。
もちろん相応のクオリティーが必要ですが、それくらい重要視しています。

できあがったホームページには直接的に見えてこない部分ですが、指示の出し方によって出来上がるものは異なる

指示の出し方ひとつとっても、日々の創意工夫、改善の積み重ねなのです。

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