Bingウェブマスターツールの使い方・設定方法
意外と?知られていないのですが、BingにもWebサイト管理者向けのツールがあります。その名も「Bingウェブマスターツール」。
良く似たものに、僕たちWeb制作会社の人間や、Web担当者さんがよく使う「Google Search Console」がありますが、そのBing版ですね。
両ツールとも、検索エンジンの検索順位・状況を把握したいときに使用するツールです。
本記事では「Bingウェブマスターツールの使い方や設定方法、利用シーン」をまとめてみたいと思います。
Bing Webmater Tools 導入方法・設定手順
導入方法・設定手順とは言っても、すでにGoogle Search Consoleを使っていれば、連携させるだけです。
Google Search Consoleを導入するついでに連携させておくと便利ですね。
まずは、Bing Webmaster Tools にサインインしましょう。「始める」あるいは「サインイン」のいずれかをクリックします。
連携させたいGoogle Search ConsoleのGoogleアカウントでログインします。
ログインが済んだら、GoogleSearch Consoleのデータをインポートします。
Bingのウェブマスターツールだけ使いたい、という方はあまりいらっしゃらないと思うので割愛しますが、そういった方は、画面右側の「自分のサイトを手動で追加」から手順に沿っていけば、サイトを登録できます。
インポートの確認が求められます。内容を確認し「続行」をクリック。
Google Search Consoleからインポートするサイトの確認が求められます。内容を確認のうえ「インポート」をクリック。
しばらく待ちます。
インポートが終わったら「完了」です。
検索エンジンのシェア
そもそもBingをそんなに意識する必要はあるの?という方もみえるかもしれません。
検索エンジンといえばGoogle & Yahooが2大巨頭として、圧倒的なシェアを占めるイメージです。
ではあらためてここで、検索エンジンのシェアを確認しておきましょう。
参考:Statcounter Global Stats Search Engine Market Share
上のグラフは、ここ10年間の日本での検索エンジンのシェアを示したもの。
このデータによれば、Googleがダントツなのは一目瞭然として、Bingのシェアがしわりじわりと伸びていることが見て取れます。その割合はおよそ8%。ユーザーの減り続けているYahooにも迫ろうとしています。
Windowsに標準搭載されているブラウザ「Edge」を使用する場合、初期設定で検索エンジンが「Bing」に指定されていること、最近では、AIツールcopilot(コパイロット)が搭載されたことなどから、ユーザーが増加しているのではと予想されます。
意外というと失礼かもしれませんが、思ったよりユーザーが多い、という印象をもった人も少なくないのではないでしょうか。
もちろん、WebサイトによってはBingユーザーのアクセスはもっと少ない、といった場合もあると思いますが、逆に無視できないケースも増えていきそうですよね。
検索順位のアルゴリズムがGoogleやYahooとはまったく違いますし、特にスパムサイトが公式よりも上位表示されてしまったりと、見過ごせないレベルの検索結果の場合もあったりして、個人的にはあまりオススメはしないのですが‥。
利用シーン
そんなBingのウェブマスターツール、具体的にどんなときに使うのか。
基本的には「Google Search Console」と同じようなツールですので、主に下記のような機能を備えています。
- 検索パフォーマンスの確認
- URL検査(インデックス状況の確認)
- バックリンクの確認
- キーワード調査
例えば、先日とあるサイトのGoogleAnalyticsで、簡単な解析をしていました。
オーガニック検索の流入(検索エンジン経由でのアクセス)が増えていたので、どんな検索ワードでの流入が増えているのかおいかけようとしたところ、Googleからの流入は増えておらず。増えていたのはそう、Bingからの流入でした。
Googleからの流入であれば(Search Consoleを連携した)GoogleAnalyticsで実際に流入したキーワードを取得できるのですが、Bing経由となるとそれは無理です。
ここで、Bingウェブマスターツールの出番というわけですね。
検索パフォーマンスのメニューより、流入の増えているキーワードを特定することができました。
おわりに
詳細は割愛しますが、検索エンジンBingは、Deep Search機能やIndexNowといった他の検索エンジンにはない独自の進化もしています。
先程少し触れたとおり、個人的にはあまりオススメしない検索エンジンではありますが、ユーザーが増えているのもまた事実。
こと、ウェブマスターツールに関しては、UIも見やすいですし、Google Search Consoleでは指摘されないようなことも指摘してもらえるので、導入したことのない方は一度使ってみてはいかがでしょうか。
2006年よりWebサイト制作・運用に携わる。2012年アットノエル創業。 個人事業主から上場企業まであらゆる業種のWeb活用を支援し、主にWebサイトの企画や運用サポート、お客さまの相談役を担っています。 「最適化」と「情報整理」が得意。
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