SEO対策で絶対にやってはいけない3つの施策
何年も前につくられた古いホームページ等でたまにあるのですが、SEO的にペナルティを受ける可能性が高い施策を行っているサイトを見かけます。
SEO対策はあくまで検索順位を上げるための施策、ということはなんとなく知っていても、そのやり方によってはペナルティがあること自体、実はあまり知られていないのかもしれません。
今日は「これだけは絶対にやめましょう」という施策をご説明します。
目次
SEO対策の種類
SEO対策には「ブラックハット」と呼ばれる施策と「ホワイトハット」と呼ばれる施策の2種類があります。
どちらも検索順位を上げる、という目的は同じですが、具体的な手法、アプローチがまったく異なります。
ブラックハットSEOとは
検索エンジンのランキングの仕組みの穴を突き、本来のクオリティに見合わない順位を獲得すること。最悪の場合ペナルティ対象となり、大幅に検索順位が落ちたり、GoogleやYahooではヒットしなくなる可能性があります。
ホワイトハットSEOとは
ひとことで言えば正攻法。検索エンジンのルール、つまりGoogleが公表しているガイドラインに沿って、上位表示を狙うSEO対策です。もちろん、ペナルティを受けるリスクはありません。
きちんとルールを守って取り組むのか、ルールの穴をついて上位表示を狙うのか、という違いですね。
ちなみに、両ネーミングは西部劇に由来するそうです。西部劇では、白い帽子をかぶっているのは正義の味方、黒い帽子をかぶっているのが悪役、というのがお約束ごと。おもしろいですね。
それでは、絶対にやってはいけないブラックハットSEOの具体例を挙げていきましょう。
テキストを隠す
検索順位を上げていくためには、基本的に狙いたいキーワードやそれらを含めた文章、つまりテキストが大切です。
それは確かにそうなのですが、そのルールを逆手にとった手法です。
- 検索エンジンでヒットさせたい単語を羅列したい。
- でもただ羅列しただけでは、見た目も悪いし邪魔になる。
- 検索エンジンのプログラムにはキーワードを読ませつつ、人間の目には見えないようにすればいい。
じゃあ「キーワードや文章を大量に羅列しながらも、隠してしまおう」という発想の施策です。
具体的なやり方としては主に3つ。
text-indent
Webサイトの制作に欠かせないプログラミング言語のひとつにCSSというものがあります。
Webサイトのレイアウトや装飾に使用する言語です。
CSSのうち「text-indent」という指示の種類があります。
正しい使用例
text-indent:10px;
(文章の左側に10pxの空白を挿入する)
悪い使用例
text-indent:-9999px;
(文章の左側に-9999pxの空白を挿入する)
このtext-indentを使用し、通常ではありえないサイズのスペースによって、本来表示されるべき箇所から画面外へ吹き飛ばして隠す、というわけです。
これで検索エンジンの読むデータ(HTML)上はテキストが存在し、人間の見た目上は存在しないことにできます。
背景と文字を同じ色にする
説明するまでもないのですが、色で隠す方法ですね。
背景と文字を同じ色にしたら当然見えなくなります。
当時は、こんなふうに何もない不自然な余白部分をカーソルでなぞると、隠しテキストが見つかったりしました。
文字サイズを極めて小さくする
CSSや色で完全に隠すのがダメなら「人の目では読めないレベルに小さくしてしまおう」という発想ですね。
もちろんこれもNGです。
なお、仮に検索順位を上げるためという目的ではなかったとしても、単純に読みにくい文字サイズというのは評価が下がる可能性があります。
もっと言うと、キーワードの羅列、あきらかにSEOのためだけに用意したような、文章として不自然なテキストは、これらの手法で隠していなかったとしても、評価が下がる可能性があります。
不自然な被リンクを大量に増やす
Googleは被リンク(別のサイトから貼られているリンクのこと)を重要視する、というルールを逆手にとった手法です。
下記にとりあげた「リンクの購入」「自作自演のリンク」以外にも、過剰な相互リンク等も該当します。
リンクの購入
サイトを量産、例えば100サイトつくったとしましょう。順位を上げたいサイトへ、量産した100サイトからリンクを貼る。といった「リンク貼り屋さん」が昔はたくさんいました。
自作自演のリンク
自分で大量にサイトを制作して自作自演で被リンクを増やすことも、もちろん同じことです。
過去にこういった施策をしている場合、サイト管理者へリンク削除の依頼をする、それが難しければリンク否認ツールを使用するなどして、その影響を受けないようにできれば良いのですが、いずれも難しい場合は、もうドメインを変えてしまった方がいいかもしれません。
関連記事:【Search Console】被リンクの調べ方と被リンク確認の重要性
コンテンツをコピーする
検索エンジンにヒットさせるにはそのキーワードでヒットするページが必要。でもつくるのは面倒。じゃあ「他社のサイトをそっくりそのままパクってしまえ!」という発想。もうめちゃくちゃです。
ミラーページ、ミラーコンテンツという言葉があります。
インターネット上に存在するWebサイト、少なくとも検索エンジンが認識しているWebサイトと、まったく同じ、あるいは非常に酷似したコンテンツのことを言います。 「重複コンテンツ」「コピーコンテンツ」と呼んだりすることもありますが意味は同じです。
他社サイトを参考にすることはもちろんあるにせよ、SEOうんぬん以前に盗作はやめましょう‥。
今現在ではホワイトハットが主流です
他にもまだまだありますが、主だったブラックハットSEOの手法はこんなところでしょうか。
(より専門的になってしまいますが、興味のある方は「Google ウェブ検索のスパムに関するポリシー」もご覧になってみてください。)
たしかにこれらの手法で、検索順位が挙がった時代がありました。
むしろそれが主流で、そもそもブラックやホワイトといった考え方すらなかった時代です。
ただ、これらの手法がまかりとおってしまうと、ユーザーの望む検索結果が出なくなり、検索エンジンそのものが無意味なものになってしまいます。
Googleも日々アップデートしており、今現在ではホワイトハットが主流です。
アットノエルのSEO対策について
あたりまえではあるのですが、うちはホワイトハットSEOしかやりません。
グレーな施策も含め、リスクのある施策はやりません。
ただ、こういった手法はホームページの見た目だけではわかりにくいもの。
「うちのホームページ大丈夫?」そんな不安な方はチェックさせていただくことも可能ですので、お気軽にご相談くださいね。
2006年よりWebサイト制作・運用に携わる。2012年アットノエル創業。 個人事業主から上場企業まであらゆる業種のWeb活用を支援し、主にWebサイトの企画や運用サポート、お客さまの相談役を担っています。 「最適化」と「情報整理」が得意。
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