meta keywordsはSEO対策にはなりません

「ホームページに“キーワードを埋め込んだ方が良い”って聞いたんですけど… お願いできますか?」

ある程度SEO対策に関して知識のあるお客さまや、人づてに聞かれたお客さまから、キーワードの設定をお願いされることがあります。

ここで言う「キーワード」とは、HTMLのmetaタグのひとつ、keywordsのこと。

metaタグ(メタタグ)とは

metaタグ(メタタグ)とは、各ページのタイトルや概要、情報を検索エンジンやブラウザに対して記述するタグのことです。

わかりやすいところでは、Google等で検索した際に表示される、タイトルや説明文に使用されたりします。
※必ずではありません。あくまでもGoogleに「検索結果ではこう表示して欲しい」とリクエストするタグです。

使用例

HTML

検索結果画面

 

このようにメタタグにもいくつか種類があり、そのうち「title(タイトル)」「meta description(メタディスクリプション)」と呼ばれるタグが上記になります。

詳しい説明は後述しますが、検索順位にも影響する場合があり、つまりSEO対策としても、決しておろそかにはできないタグです。

 

ただし、meta keywordsはSEO対策にはなりません

「title(タイトル)」「meta description(メタディスクリプション)」の仲間に「meta keywords(メタキーワード)」というタグがあります。

<meta keywords="キーワードA,キーワードB,キーワードC">

HTMLとしては、このように記述し、そのサイト、そのページで、ヒットさせたいキーワードを記述する、というもの…でした。

「でした」と過去形なのは、この記事のタイトルにあるように、今現在、というかかなり前から、meta keywordsはSEO対策にはならないからです。

その根拠である、Google社の公式見解が下記になります。

Google のウェブ検索(Google.com からアクセスできる、日々数多くのユーザーが使用する検索)では、keywords meta タグは完全に無視されます。現時点で Google 検索のランキングに影響が及ぶことはありません。

Google検索セントラルブログ – Google はウェブ ランキングにキーワード メタタグを使用しません

2009年の記事です。

Google社が使用しないと公言している以上、残念ながら意味がありません。

 

たしかに昔は効果があった時代もありますし、ある種の常識でした。なかには何十個もキーワードを記述していたサイトとかもありましたね。(懐かしい…)

今とは違い、当時はGoogleのロボットがページの内容を理解するのが難しかったので、キーワードを参考にしていた、ということのようです。

今でもmeta keywordsが記述してあるサイトはありますが、昔の名残で書いてある、もしくは効果がないのを知らない、といったところです。

「keywords meta タグは完全に無視されます」という言及から、効果がないというだけで、ペナルティ対象となったり、評価が下がる、ということではないだけに、そのまま放置していることもあるでしょう。

現状、弊社でWebサイトを制作する際も、特に強いご要望がない限り、原則記述していません。

 

 

「title」や「description」は大切です

一方、先に述べた「title」や「description」は今でもとても大切です。

せっかくなのでtitleやdescriptionについても簡単に触れておきましょう。

title(タイトル)

記事冒頭でご説明したとおり、検索結果にタイトルとして表示されます。

長すぎると途中で省略されてしまうため、狙っているキーワードも含めながら、できるだけ30文字前後におさまるようにします。
もちろんそのページの内容にあったタイトルでなければなりません。

同時に、クリックしてみるかどうかの判断材料になるわけですから、わかりやすく魅力的なものにしたいところ。

比較的即効性の高いSEO対策のひとつではありますが、考慮しなければならないことも多いので意外と奥深いです。

description(ディスクリプション)

検索結果に表示される説明文ですね。

パソコンだと90〜120文字程度、スマートフォンだと70文字程度が表示される文字量の目安です。title同様、長すぎると省略されてしまいます。
検索したワードが含まれていると太字表示され、目につきやすくなるため、こちらも検索ワードを含めながら、ページの説明文としてわかりやすい文章を考えます。

なお、titleとは違いdescriptionは、直接的なSEO対策ではありません。目に止まりやすくクリックされる確率を上げることによる間接的なSEO対策となります。

 

 

おわりに

いかがでしたでしょうか。

キーワードを設定するだけで上位表示されるのであれば、いくらでも喜んで設定するんですけどね‥

残念ながら、今のSEOはもっと本質的に、情報の質が求められます。

ということで、今日はSEOに関する予備知識でした。

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