【Search Console】被リンクの調べ方と被リンク確認の重要性

SEO対策に注力している場合、どんなサイトから自社サイトへリンクが貼られているのか、いわゆる「被リンク」を把握しておきたいシーンはよくあります。

仮にそうでなくとも、自社のサイトがどんなサイトからリンクが貼られているのかは、サイト運営者なら誰でも気になるところでしょう。

ということで本記事では、Search Consoleを使った、自社のサイトへ貼られたリンク「被リンク」の調べ方をご紹介します。

SEO的観点での被リンクの重要性や、被リンクを確認する利用シーン、被リンクチェック時に合わせて確認したいことなどについても触れていますので、ぜひ最後までご覧ください。

被リンクとは

被リンクのイメージ

外部のサイトから自分のWebサイトへ向けられたリンクのこと。「バックリンク」とも言います。

逆に、自分のサイトに貼るリンクは「発リンク」と言います。

「リンク」とひとくちに言っても種類があるんですね。

 

Search Consoleでの被リンク確認方法

Search Consoleは、Google社の提供する管理ツールのひとつ。GoogleAnalyticsと並んで、サイト運営には欠かすことのできないツールです。

主に、Google検索において、登録したサイトがどんなキーワードで表示されているかであったり、Googleに正しく認識されているかどうか確認・管理することができます。

そんなSearch Consoleで、被リンクを調べることもできます。

調べ方はいたって簡単。早速、Search Consoleへログインしてみましょう。

1.左側メニュー内「リンク」をクリック

サーチコンソールのスクリーンショット

対象サイトを選択したうえで、左側メニュー内の「リンク」をクリックします。

2.見たい項目の「詳細」をクリック

サーチコンソールのスクリーンショット

「上位のリンクされているページ」「上位のリンク元サイト」「上位のリンク元テキスト」いずれか見たい項目の「詳細」をクリックします。

ここでは「上位のリンクされているページ」の詳細を見ることにします。

3.上位のターゲットページを選択

サーチコンソールのスクリーンショット

上からリンクが貼られている数の多いページ順に並んでいます。
どのページへの被リンクが見たいのかを選択しましょう。

4.被リンク元のドメインを選択

サーチコンソールのスクリーンショット

ドメイン単位で被リンクの数が多い順に表示されます。見たいドメインを選択しましょう。

5.見たいページのURLをクリック

サーチコンソールのスクリーンショット

「4」で選択したドメイン内において、被リンクのあるページのURLが表示されます。

どんなページなのか、サイトへアクセスして確認しましょう。

なお、画面右上の「エクスポート」からデータをダウンロードすることも可能です。

サーチコンソールのスクリーンショット

 

他にも「被リンクチェックツール」「被リンクチェッカー」等のキーワードで検索すると、いろんなツールを見つけられます。

ただ、無料のツールですと、表示される情報が少なかったりすることも多いため、個人的にはSearch Consoleがやはりオススメです。

 

SEO対策において、なぜ被リンクが大切なのか

Googleの検索エンジンの評価指標のひとつに、この被リンクがあります。

リンクを貼りたいほど質の高い記事・ページ・サイトであると判断されていると考えられています。

Google 検索が成果を出し続けている理由は、何百万人ものユーザーがウェブサイトに張ったリンクを参考に、どのサイトが価値のあるコンテンツを提供しているかを判断しているためです。Google では、200 以上の基準と、PageRank™ アルゴリズムをはじめとするさまざまな技術を使用して、各ウェブページの重要性を評価しています。特許を取得した PageRank のアルゴリズムでは、ページ間のリンクを「投票」と解釈し、どのサイトが他のページから最も良い情報源として投票されているかを分析します。この手法なら、新しいサイトが増えるたびに情報源と投票数が増えるため、ウェブが拡大するにつれて効果も高まります。また Google は、オープンソース ソフトウェア開発にも力を入れており、多くのプログラマーの力の結集によって技術革新が進んでいます。

Google が掲げる 10 の事実

とはいえ、やたらめったらリンクさえ貼られれば良いということではありません。関連性の高いサイトや信頼性の高いサイトからあくまでも自然に被リンクが増えることが重要です。

Google は、ウェブページの関連性を判断するための要素としてリンクを使用しています。Google 検索の検索結果ランキングを操作することを目的としたリンクは、リンクスパムと見なされる場合があります。これには、自分のサイトへのリンクを操作する行為も、自分のサイトからのリンクを操作する行為も含まれます。 

Google ウェブ検索のスパムに関するポリシー

そのためには、リンクを貼りたくなるようなコンテンツづくり。SNSで紹介したくなるような接客・購買体験。オンライン・オフライン問わず、そういった運営が結果的にSEOに繋がっていく、という考え方になります。

なお、今でも「SEO対策といえばとにかく被リンクを増やすこと」という業者もいるようです。くれぐれもご注意ください。(詳しくは以前に書いた記事「SEOとは何か?わかりやすく簡単に説明します」をご覧ください)

 

利用シーン:他社制作のWebサイトでSEO対策に着手する時

他社で制作したWebサイトのSEO対策をご依頼いただくことがあります。

特にこういった場合では、そのサイトがどんな状況なのかを把握するため、被リンクの確認も実施します。

 

利用シーン:ドメイン変更時、301リダイレクトがかけられない場合

具体的に被リンクを把握したいシーンをご紹介しましょう。

例えばWebサイトのドメインが変わったとします。

Webサイトのドメイン・URLが変わってしまうと、仮に見た目がまったく同じサイトでも別のサイトと認識され、GoogleからのSEO的評価がゼロからとなってしまいます。そのため、通常であれば301リダイレクトをかけて、SEO的評価を引き継ぎます。

関連記事:リニューアル時に気をつけたい301リダイレクトとドメインの正規化(統一)について

ただ、それまで使用していたサーバーやサービスの仕様によっては301リダイレクトがかけられないことがあります。この場合、先にご説明したとおりSEO的評価は引き継げません。

SEO的評価が引き継げないどころか、被リンクがすべてリンク切れになってしまいます。

そこで、古いURLにリンクを貼ってくれている各サイトを確認し、リンクを貼り直してもらうようにしたい、というケースがあります。

ポータルサイト系のサイトや、業種によっては取引先企業のホームページに貼ってくれていることも多いので、管理者に連絡をして、修正依頼をかけます。

 

利用シーン:検索順位が不自然なとき

競合サイトと比べ、異常に順位が低い場合は、被リンクによって悪い影響を受けていないか調べることもあります。

特に、過去にSEO対策で大量の被リンクを購入していた、といったケースに該当する場合、低評価をうけないよう、不必要なリンク元ページのURLリストを作成し、Googleのリンク否認ツールより申請をします。

»リンクの否認ツール
»Search Console ヘルプ – サイトへのリンクを否認する
»Google 検索セントラル ブログ – リンクの否認ツール:Q&A のご紹介

リンクそのものがなくなるわけではありませんが、少なくともGoogleのプログラム上はリンクとしてカウントされなくなります。

後日追記:スパムリンクについて

被リンクを調べていると、海外の怪しげなサイトから大量に貼られているリンクが目に付くことがあります。

いわゆるスパムの一種です。関連性の低いサイトからのリンクとして、SEO的に評価が下がってしまうのでは?と気になるところですよね。

こういったスパムリンクの増加にどう対処するべきか、reddit(海外の掲示板サイト)にて、Googleのジョン・ミューラー氏が答えていました。

結論、「Google のシステムは、ランダムなスパムリンクへの対処には非常に優れているから、気にせず自分のサイトをより良くしなさい」とのことです。

質問者(質問文意訳)

I’ve noticed a significant increase in spammy backlinks pointing to my website, and it’s negatively impacting my site’s search engine rankings and overall credibility. Despite my efforts, I’m struggling to effectively remove these spammy backlinks.

Can anyone provide guidance or suggestions on the best practices and tools for removing spammy backlinks and restoring the integrity of my website’s link profile? Any tips or suggestions will be helpful.

Thank you in advance.

私のWebサイトにスパムバックリンクが大幅に増加していることに気付き、私のサイトの検索エンジンのランキングに悪影響を及ぼしています。これらのスパムバックリンクを削除するのに苦労しています。

この問題を解決するためのベストプラクティスとツールに関するガイダンスや提案を提供できる人はいますか?

ミュラー氏(回答意訳)

I’d strongly recommend focusing on other things – Google’s systems are really good at dealing with random spammy links, but – like users – they do get hung up on websites that aren’t awesome. Make your site awesome instead of chasing those links.

他のことに集中することを強くオススメします。Googleのシステムは、ランダムなスパムリンクへの対処には非常に優れています。リンクを追いかけるのではなく、あなたのサイトを素晴らしいものにしましょう。

reddit – Can anyone help me on how to remove spammy backlinks? より引用

 

被リンクチェック時に合わせて確認しておきたいこと

被リンクの確認をしていると、住所や電話番号等、自社の会社情報が知らないサイトに掲載されているのを見つけることがあります。

事務所を何度か移転している場合、古い住所や電話番号が掲載されているままになっていないか確認しておきましょう。

同じ会社なのに、インターネット上の会社情報がバラバラ‥、実はこれもSEO的にはよろしくありません。

  • 会社名・屋号等(Name)
  • 住所・所在地(Address)
  • 電話番号(Phone)

これら基本情報の頭文字をあわせて専門用語で「NAP情報」と言いますが、これらのNAP情報をきちんと統一しておけるよう、誤った情報を見つけたら、そのサイトの管理者へ訂正依頼をしておきましょう。

Webサイト制作・運用でお悩みの方はご相談ください
この記事をシェアする
x
facebook
line
pockets
pockets

お問い合わせ CONTACT

数あるWebサイト制作会社からアットノエルを見つけてくれた方へ。
Webサイト制作会社・パートナーを変える必要はもうありません。
「もっと早く出逢いたかった」そうおっしゃっていただけるのがわたしたちの誇り。
「御社のWeb事業部」として、企画から制作、改善、運用まで、総合的にサポートいたします。