SEOとは何か?わかりやすく簡単に説明します
「SEOってわかりますか?」
「なんとなく‥検索順位のやつですよね?」「聞いたことはあります!」
お客さまとよくこんな会話になります。
お客さまは知らなくてあたりまえなんですが、どうしてもWebでの集客を考えた場合、SEOは切っても切れませんし、実際ホームページを制作していくうえで、SEO的観点での話はよくさせていただきます。
最低限の知識を持っておいていただけるとお話もスムーズですし、理解も深まると思い、SEOに関する基礎情報や基本的な考え方をあらためて記事にしてみたいと思います。
ググれば専門的な記事がたくさん出てきますで、この記事ではできるだけシンプルにわかりやすく解説してみます。
目次
SEOとは
ひとことで言うと「検索エンジンでできるだけ上位に表示されるための施策」です。
「Search Engine Optimization」の略、日本語で言うと「検索エンジン最適化」ですね。
自社のWebサイトやホームページで集客をしていく場合「検索エンジンでできるだけ上位に表示されたい」そう考えるのはごく自然なこと。
当然、10位に表示されるよりも1位に表示された方がアクセスされやすいですからね。
ただ、何も考えずにつくっただけでは、(どんなキーワードを狙うのかにもよりますが)残念ながら上位に表示されるのは難しいです。
そのため、狙ったキーワードで上位表示されるように、検索エンジンの仕組みを理解したうえで、制作・運用することが大切、というお話です。
検索エンジンの仕組み
SEOの概要を理解していただいたところで、ここでいったん検索エンジンの仕組みを説明します。
キーワードで検索すると、数あるWebサイトの中から、キーワードをふまえたWebサイトを表示してくれる検索エンジン。今や日常生活において必要不可欠なツールとなりました。
ですが、そもそも、検索エンジンはどうやって世界中のWebサイトの情報を集めているのでしょう?
ここでは「クロール」「インデックス」「ランキング」、これら3つの言葉を覚えていただけると嬉しいです。
クロール
クロールとは、クローラーと呼ばれる検索エンジンのロボットがリンクを辿り、Webサイトを巡回すること。
インターネット上のどこにどんなWebサイトがあるのか、Webページの更新状況、そういった情報を収集するためのプログラムです。
今この瞬間も検索エンジンのロボットがインターネット上をクロールし、世界中のWebサイトの情報を集めています。
インデックス
インデックスとは、検索エンジンのデータベースにWebページの情報が登録されることを言います。
クローラーがインターネット上をクロールし、そこで収集したデータを持ち帰りデータベースに記録する。
これで初めて検索エンジンがそのサイト、そのページの存在を認識したことになります。
逆に言えば、インデックスされないことには、いくらGoogleで検索しても、上位どころか検索結果に表示されること自体ありません。
Googleで検索をする、ということは「インターネット上にあるすべてのWebサイトを対象に検索する」のではなく「Googleがインデックスしたサイトの中から検索する」のです。
ランキング
Googleで検索されたワードと、インデックスされたデータベースの情報を照合し、関連性や有益性等をふまえ、順位決定します。
稀に「人気順(=アクセスの多い順)」と思われてみえる方がいらっしゃいますが、そうではありません。
このように、普段なにげなく使っている検索エンジンも「サイトを探す(クロール)」→「サイトを登録する(インデックス)」→「順位を決める(ランキング)」というプロセスを経て、はじめて検索結果に表示されているのです。
なお余談ですが、何かしらの理由で、制作したページをGoogleの検索結果に表示させたくない場合は「インデックスを拒否する」ことも可能です。
参考動画
Google社のエンジニア、MAtt Cutts氏が検索エンジンの仕組みを解説する動画です。
2010年に公開されたもので少々古いですが、検索エンジンの仕組みをざっくり把握するのにはとてもわかりやすい内容となっています。
約3分とコンパクトにまとめられていますのでぜひご覧になってみてください。
※もちろん英語での解説になりますので、日本語字幕を表示のうえご覧ください。
検索結果の順位はどのように決まるのか
では、検索結果の順位はどのような基準でランキングされているのでしょうか。
SEOに対する原理原則や指標、考え方に対する情報は、Google社からそれなりに公表・言及されているのですが、「何をどうすれば何位上がる」といった具体的な公式情報はありません。
そもそもサイトの内容や構造は千差万別かつ、ランキングを決定する要素(アルゴリズム)は200以上あると言われていますので、そういった言及がされることは今後もおそらくないでしょう。
「そんなもんケースバイケースや!」という話ですね。悪用だってされかねません。
そのため、わたしたち制作会社は、Google社から公表されている情報や理念、これまで培ってきた経験値をふまえ、具体的にどのようにすれば高順位が狙えるのかを検討し、サイトを制作しています。
SEOの種類
ひとくちにSEO、SEO対策といっても、その手法は多岐にわたります。
「ホームページにヒットさせたいキーワードを散りばめるんでしょ?」
「リンクをたくさん貼ってもらうと良いんでしょ?」
多少なりともSEOについて知っている方はそんなイメージをお持ちかもしれません。
しかしながら、それらはSEOの手法のごく一部です。
テクニカルSEO
クローラーが巡回してきた際、サイトの内容を正しく理解してもらうための最適化です。
内部対策・内部要因
クロールされた際に、そのページにはどんなことが書かれているのか、Googleのプログラムに、より伝わるような設計・コーディングでなければなりません。
仮にサイトの見た目がまったく同じだったとしても、裏側のコードがどうなっているのかはまた別問題なのです。
こういったコードの書き方といった専門的な部分は、基本的には制作会社におまかせいただくことの多い部分であり、それぞれの制作会社がノウハウを持っています。
わかりやすいところで少しだけ技術的なお話をすると、SSL化されているか、モバイル対応(モバイルフレンドリー)しているか、ページの表示速度等も重要です。
外部対策・外部要因
他のサイトから貼られているリンクの数と質です。(リンクを貼られていることを「被リンク」と言います)
例えば、事業に関連するサイト、検索順位が高いサイト、自治体等公的機関のサイトなどからの被リンク。
Google的には「信用のおけるサイト、多くのサイトが紹介している(リンクを貼っている)ということはユーザーにとって有益なサイトである可能性が高い」といったところかと思います。ある種の人気投票のような考え方です。
わたしたちの業種で言えば「ホームページ制作会社◯選」みたいなサイトや、いわゆるまとめサイトもそうですね。
そういったサイトやページからリンクを貼られることは基本的にはポジティブに働くことが多いです。
昔は、この被リンクがかなり影響力があったため、SEO対策と謳ってリンクを大量に貼る会社が、一時期ものすごく増えました。
ただ、今同じようなことをすると、場合によってはペナルティ対象となり、最悪二度と検索エンジンでヒットしなくなります。
広告掲載等は別として、あくまでも価値のある被リンクが自然に貼られることに意味があります。
前述したように、ユーザーのためになる情報を発信し続け、その結果として、他サイトから自然とリンクが貼られる、というのが理想的ですね。
コンテンツSEO
ひとことで言えば「ユーザーのためになる情報が充実しているかどうか」です。
内部要因のひとつでもありますが、先程は構造のお話。それに加えて、掲載されいている情報や内容ももちろん重要です。いやむしろ内容が薄ければ、どんなに構造上強かったとしても意味がありません。
例えば、数行文章が書いてあるような内容の薄いページが大量にあったところで、それはなんの意味もありませんし、その内容によってはスパム扱いを受けてしまう可能性すらあります。
そもそも、クロールされたからといって、必ずしもインデックスされるとは限らず、特に内容の薄いページはインデックスすらされないケースも少なくありません。
例えば「夏季休暇のお知らせ」といった、休暇期間と簡単な挨拶文が載っている程度のページを量産しても、SEO的にはなんの意味もないわけです。
繰り返しになりますが「ユーザーのためになる情報が充実しているかどうか」、つまり「質」が大切です。
ではここで言う「質」とは何か。少しだけ踏み込んだお話をしておきましょう。
E-E-A-T
Googleの評価指標のひとつに「E-E-A-T」と呼ばれる考え方があります。
- Experience(経験)
- Expertise(専門性)
- Authoritativeness(権威性)
- Trustworthiness(信頼性)
の頭文字をとったものです。
「経験」実体験に基づいたコンテンツになっているか。
「専門性」高い知識やスキルを活かしたコンテンツになっているか。
「権威性」第三者から評価されているコンテンツか。
「信頼性」内容や運営会社が信用できるか。
コンテンツづくりやブログを書く場合の参考にしてみてください。
関連記事:ブログのネタの探し方 おすすめ5選
このように、外部要因や内部要因(サイト構造や掲載内容)、これらの要素を検索エンジンのアルゴリズムにのっとり判断され、ランキングされます。
もっと言えばこのアルゴリズム(ランキングを決める要素)も、Google社によって日々アップデートしてます。
Googleの立場になって考えてみる
おわりに、Google社の立場になって考えてみましょう。
Google社は当然、自社の検索エンジンをより多くの人に使って欲しいわけです。
だとすればキーワード検索をした際、その人の求める情報が出てこないと、お話にならない。
自分の知りたいことがまったく出てこない検索エンジンなんて誰も使いませんからね。
そのためにアップデートを繰り返しています。
事実、Google社はユーザーファーストを常々提唱しています。
つまり、わたしたち制作会社をはじめ、Webサイト運営者が考えるべきことは、
- ユーザーのためになる情報を充実させていく
- ユーザーの使い勝手の良いサイトにする
突き詰めていけばこういった結論になるのです。
SEO対策と言うとどうしても、「小手先のテクニック」や、Googleの検索エンジンの仕様、言ってみれば「Googleに気に入られるサイトをつくらなければ」といった考え方やに陥りがちです。
Googleがユーザーのためを思ってつくったルール・評価軸だとすれば、それはある意味間違ってはいないのですが、忘れてはならないのは、検索エンジンの向こうにいるユーザー、サイトを見てくれるひとたちです。
技術的なテクニックや知識も大切にしながら、どんな情報が必要なのか、役に立つのか、喜んでもらえるのかを考え続けることが最も大切ですね。
そのためにはどんなコンテンツを計画するのが良いのか、弊社でWebサイトを制作する場合は、企画・設計の段階からもちろん検討させていただきますし、制作時の内部最適化等、SEOを考慮したWebサイトを制作いたします。
また、さらにSEOの強化が必要な場合には、Webサイト制作後の運用サポートにてフォローしていますので、ご安心ください。
最後に、Googleが公表している資料をいくつかリストアップしておきます。
SEOや検索エンジンに興味のある方は、こちらもご覧になってみてください。
基本情報
- Google Search – 概要
- Googleが掲げる10の事実 – Google
- Google検索の基本事項 – Google検索セントラル
- 検索エンジン最適化(SEO)スターターガイド – Google検索セントラル
- 検索エンジン最適化(SEO)クイック チェックシート- Google検索セントラル
- Google ウェブ検索のスパムに関するポリシー – Google検索セントラル
- General Guidelines – Google内部向け 品質ガイドライン
Google検索エンジンアップデート情報
2006年よりWebサイト制作・運用に携わる。2012年アットノエル創業。 個人事業主から上場企業まであらゆる業種のWeb活用を支援し、主にWebサイトの企画や運用サポート、お客さまの相談役を担っています。 「最適化」と「情報整理」が得意。
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